講師の今井先生のお話しは最初、精神医学とは・・精神薬理学・・?という難しい言葉もありましたが(笑)穏やかなお話しでした。精神医学はサイエンスではなくストーリーだと。がんになったり精神の病になったり、苦しい中でも生きていくというものがたりを設定するという共同作業だと。前向きじゃなくても「生きていてもいいんじゃないか、何とか生きていこう!」とものがたりを紡いでいくことが大切なんだと…。緩和ケア医師の山崎章郎先生の本を例に、専門家でさえ苦しむことを話されました。今井先生は読書家です。そして読んだ本は元ちゃんハウスに置いてくれます。また読みたい患者さんにお貸ししますね。
またアメリカの精神科医師エリザベス・キューブラー=ロスのことも出ました。死期を目前に控えた人の多くは一般的に次の5つの感情的段階を経験すると言う考え方です。「否認」→「怒り」→「取引」→「抑うつ」→「受容」の5段階です。今井先生はご自分の時は「なっちゃった!」と思ったそうです。
もう一人の講師は白血病から寛解された精神科看護師の平さんです。平さんは苦しい治療に心身ともにしんどかったと体験を語ってくれました。そんなときこそメンタルへのサポートが必要で元ちゃんハウスのような場所が必要と言ってくれました。
体験者であり専門職の講師と語り合うまなびの多い時間です。みんなと一緒に考えてみませんか?次回は12月7日です。
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