2016年12月1日に元ちゃんハウスはオープンしました。
オープン当日、前理事長の西村元一先生がテープカットする様子を、私はすぐ後ろから見ていました。なので、元一先生の表情よりも、テープカットをする元一先生を見守るメンバーの表情のほうがよく見えていて、その光景を今思い出しています。
なぜ後ろからテープカットを見ることになったかというと、バタバタと準備をする中で、
「テープカットって、なんか、パンパカパ~ン♪みたいな音を鳴らさんなんよね(訳:鳴らさなきゃいけないよね)。」
となり、CDデッキやコンセントの位置の関係で、なんとも微妙な位置に私がスタンバイすることになったのです。
今から思えば、YouTube等からそれらしい音楽を探してスマホから鳴らせばよかったのですが、当時は思いつかず(笑)。記念の日の写真なので、いまだにテープカットの写真を見る機会があるのですが、その度に、誰も私なんかのことは見ていないとは言え、「あぁ、いる…。」と思ってしまいます。
というわけで、くしくも私はテープカットしていないのに、テープカットをする側からの景色を見ることができたのでした。
たくさんのカメラの間々からのぞくメンバーの顔。うるうるしている人、笑顔の人、緊張した面持ちの人。意外にも、感極まって涙々…の人はいなかったように思います。元一先生に進行胃がんが見つかり、元ちゃんハウスの実現に向けて動き出してから1年9ヶ月。テープカットの瞬間は、「元一先生がテープカットをする。」という目標を達成したと同時に、
元ちゃんハウスをずっと続けていくこと・発展させていくことへの気持ちを新たにした瞬間
でした。その気持ちが表情に現れていたのかなと思っています。
毎年、12月最初の日曜に周年記念のイベントを行っていて、今年は7周年です。特製おやき作りと記念講演の2本立てが定番になっています。
大橋洋平先生と
今回の記念講演は、慢性骨髄白血病当事者・がんサポ喫茶止まり木店主(他、一人何役も!)の久田邦博さんです。私はオンラインでパソコン越しにしかお会いしたことがなく、その割には図々しくいろいろと教えていただいていて、リアルの久田さんにお会いできることをとても楽しみにしています。
おやき作りは対面のみ、講演会は対面とライブ配信で開催します。現地に来られない方も、お気軽にライブ配信の講演会にご参加ください。
7周年の記念日を、元ちゃんハウスで、オンラインで、みなさんと一緒に過ごせたらうれしいです!
お申し込みはこちらから。
(2023年11月23日)
元ちゃんハウス 看護師
毛利葉月
コメント