元ちゃんハウススタッフ&ゲスト特別編

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『いこっさ』『来てみまっし』

7月も間近に迫り夏本番ですね。暑さ対策・体調管理にお気をつけて今年の夏を愉しみましょう。今年の6月木曜日は5週目があり、今回の「ようこそ」は特別編『いこっさ』『来てみまっし』をお送りします。

はじめまして、4月から週2回火・木曜日にスタッフとして加わりました看護師の角口と申します。よろしくお願い致します。私は、3年前に主人を膵臓癌で亡くしている遺族になります。元ちゃんハウスとの繋がりは、去年12月のまなびの教室『がんと遺伝の話』(金大遺伝診療部の渡邉先生)に娘が参加した時、西村理事長から優しい癒しの言葉をかけてもらい、遺族会に誘ってもらったことが始まりになります。元一先生のことは以前、新聞やヨミドクターのコラムを拝読して存じてはいましたが、まさかこんな形で繋がるとは。とりあえず遺族会に『いこっさ』という少々軽い『いこっさ』『やってみよっさ』精神でいただいたご縁だと思っております。

 『グリーフ(悲観、悲しみ)は告知されたその時から始まっている。』

今、私が勉強しているグリーフケア講座の内容の一部です。全く心配もしていなかった健康体が、あるとき突然具合が悪くなり、病名を告知される。否認、パニック、怒り・不当感。身体の一部を失ったり、機能を失ったり、手術を受け入れる。取引き、孤独感、混乱。悲嘆反応の過程です。もちろん湧き上がってくる感情も人それぞれで、当事者同士でも、家族でも異なります。どことなく伝わらない気持ちを1人で抱え込んでいませんか?お話しされてみませんか?

『いこっさ』と軽いお気持ちでお越しください。

元ちゃんハウスの遺族会『もくれんの会』は3ヶ月毎、5月・8月・11月・2月の第3土曜日午後に開催しています。患者会を開催しているところで遺族会まで行っているのは全国的にも珍しいそうです。最近は来訪者や電話相談も増えてきており、5月の開催日も15名ほど参加されました。超高齢化社会で、ご高齢で旦那様や奥様を亡くされた方は地域の中でコミュニティーが出来るのですが、70歳前に亡くされた方は共感し合える仲間があまりおらず孤立しがちです。表面的にはニコニコ、でもちょっとした事で気持ちがズトーンと落ちてしまいます。時間が癒してくれるといいますが、共感し合える仲間がいるっていうのは立ち直りまでにかかる時間を短くしてくれるように感じています。

『来てみまっし』帰りの足取りは少し軽いかもしれませんよ。

明日からのちょっとした愉しみを重ねていけるように寄り添いたい、そんな信念のもと取り組んでいきたいと思っております。

(2023年6月29日)

元ちゃんハウス 看護師
角口園美

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