「アクセサリーづくりのワークショップ」や「アーティストトーク」で賑わいました。

元ちゃんの窓

今日から、山本基さんの個展「彩りの記憶」がいよいよ始まりました。実際に素晴らしい思いのこもった作品を見ながら山本基さんともお話しできて、気持ちのよい秋晴れの中、元ちゃんハウスは一日じゅう“芸術の秋”の温かな空気に包まれました。

午前中からの「アクセサリーづくりのワークショップ」では、能登半島地震で壊れてしまった珠洲の作品に使われていた“塩”を小さなアクセサリーの中に閉じ込めて、それぞれの想いを込めた作品づくりで賑わいました。

参加された方の中には、「新聞を見て来ました」と言ってくださる、今も能登に住み続けておられるご家族や、被災して小松に避難されている方もいらっしゃいました。「能登の家は壊れて更地になったんや…。戻りたいような、戻りたくないような…。小松の住所も、いまでは、すらすら書けるようになったわ」とお話しくださり、どんな言葉を返せばよいのか戸惑う場面もありました。それでも皆さんの笑顔はとても優しく、場の空気を柔らかく和ませてくれました。

午後のアーティストトークショーでは、山本基さんが「なぜ作り続けるのか」というテーマで丁寧にお話しくださいました。ご近所の方、元ちゃんハウスの利用者さん、アート関係の方、遠方から来てくださった方など、40名近くの方が静かに耳を傾け、ときには胸が熱くなるような時間となりました。

開催してくださった基さん、そして参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。お話を聞いたことで、きっとまた作品を見る気持ちが変わってくるのではないかと思います。

個展は12月14日まで開催しています。
どうぞ皆さま、素敵な作品に出会いにお越しください。