8/3精神科医と学ぶメンタルヘルス教室

ようこそプログラム

今井先生の医師になった最初の頃、1980年代の緩和ケアは、末期の患者さんに対して薬を使って痛みコントロールしてじっとベッドで寝させることだったし、精神科は脳の病気と言われた時代だったと・・振り返ります。今は、個別の問題として人間関係やストレスの多い中で不安、パニック、うつも多く、とにかく時間をかけてじっくりと話を聞く必要ありと。神経内科は”病気になっても頑張って治したい、生きたい”という人、精神科は”生きたくない人を死なせない”治療だとも仰います。弱いとダメじゃなくて、弱くても良いから、弱いなりにどうしたら良いかを考える事が大事。不器用な人が生き辛くなると、自分を自分で責めてしまいがち。自分のいいとこを見つけ、自分は自分で良いんだ!と認めよう!と優しくアドバイス。

今井先生も闘病中、落ち込むしかなくなることもあったと。「死ぬかもしれない、治療の効果あれば良いけど、ダメな時もある。みんな違うから比較できないから自分はこうだ!としか語れない。偉そうな事は言えない。でも、良いと悪いの両極端のどっちかに振り切れるのでなく、真ん中くらいにいればいい、ブレブレで良い!巧にぶれる!とりあえず今はこれでいいんじゃないの?って感じで良い!」と。

白血病から寛解した看護師の平さんも入院中は看護師の知識が役立ったことはなかったと。ただ、入院してると、精神科看護の領域では、人との関わりを大切にするのでかえって「なんてドライなんや」と 疲弊したこともあったとのこと。心のケアが大事!改めて思ったそうで、復職後の看護は接し方や話を聞く時の態度など、変わったかもしれないと。

お二人とも、正解はない、ベターで良い!次善の策が大事。やれることをやる!とおっしゃいます。今の自分を認めましょう!自分くらい、自分を好きになってあげましょう。

次回は10月5日です。

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