今さらですが、私は元ちゃんハウスの毛利です。実は、自己紹介にはもう一つパターンがあります。パターン2『私は“認定NPO法人がんとむきあう会”の毛利です。』使用頻度は「元ちゃんハウスの毛利」のほうが多いですし、みなさんも私たちが発信しているチラシやSNS等で「元ちゃんハウス」のほうを目にすることが多いと思います。今回は日頃あんまりスポットが当たらない「認定NPO法人 がんとむきあう会」のお話をしたいと思います。
「元ちゃんハウス」と「がんとむきあう会」。そもそも何かと言うと、「元ちゃんハウス」は場の名前です。そして「がんとむきあう会」は法人の名前です。「認定NPO法人がんとむきあう会が運営する元ちゃんハウス」ですね。引き合いに出すには壮大すぎますが「株式会社オリエンタルランドが運営する東京ディズニーリゾート」というとイメージしやすいでしょうか?逆にわかりにくいですか??
がんとむきあう会は”認定”NPO法人です。
認定NPO法人制度とは?
内閣府NPOホームページより引用
NPO法人への寄附を促すことにより、NPO法人の活動を支援するために税制上の優遇措置として設けられた制度です。
毛利超訳「NPO法人がんばれ!寄付が集まりやすくなるように、認定NPO法人に寄付した人にはお金が一部戻ってくるようにしてあげるよ!」(詳しくは、内閣府NPOホームページをご覧ください。)
この、「寄付が集まりやすくなる」という点は、認定NPO法人格を取得するメリットとしてよく挙げられています。認定NPO法人格取得のメリットやデメリットは専門家がまとめているものがたくさんあるので興味のある方は見てみてください。
あくまでも私の主観ですが、がんとむきあう会が「認定NPO法人だから」という理由だけで寄付をしてくださる方はほとんどいないのではないかと思います。認定NPO法人格になる前から応援していただいていることや、活動そのものを応援していただくことが寄付に繋がっていると感じます。もう一つ、認定NPO法人格取得のメリットとして「社会的な信頼を得ることができる」という点があります。これは、認定を受けるにはどうしたらいいか、というお話に繋がってくると思います。
「一定の条件」を満たすことを証明する書類を所轄庁に提出して、実態確認等を経て認定を受けることになります。初回の申請や5年ごとの更新はもちろん、毎年認定NPO法人としての事務が手間のかかる作業です。
「一定の条件」がどのようなことかを言い出すととても長くなってしまうので、また私なりに超訳しますと、
「みんなに応援されていて、会計をしっかりやっていて、お金の使い方がちゃんとしていることなどを示しなさい。OKなら認定するよ!」
という感じです。
確かに大変な事務作業ではありますが、いかに多くの方に支援していただいているかを実感し、大切な寄付金をがん患者さんや家族のために使うことができているかを自問自答する、私にとっては大切な作業でもあります。
なんだか大変そうだと思われたかもしれませんが、石川県では、「石川県NPO活動支援センター あいむ」というところが認定NPO取得に関してサポートをしてくれます。ちなみに、金沢の繁華街にある「香林坊ラモーダ」というおしゃれな建物内にあり、あいむを訪ねるときはちょっとテンションが上がります(笑)。
冒頭の自己紹介の話に戻りますが、「認定NPO法人がんとむきあう会の毛利です。」と言う場面は限られています。あいむの方とのやり取りや、最近では、がん教育にお招きいただいた先の学校で自己紹介をするときなどです。いずれの場合も、「元ちゃんハウスの毛利です。」というときとは異なる緊張感を持っています。 認定NPO法人だからということだけで寄付が増えるわけではなく、信頼されるわけでもないと思います。私の気持ちとしては、「認定NPO法人だから信用して!」というよりは、「認定NPO法人であり続けられるように、がん患者さんやご家族に必要とされる活動を続けていきたい!」と思っています。
(2024年7月25日)
元ちゃんハウス 看護師
毛利葉月
コメント
オリエンタルランドとディズニーリゾートとの関係の説明はわかりやすかったです。いつもお疲れさまです。みなさん。ずっと遠くからですが応援しています。
説明、わかりやすいと言っていただきうれしいです!!!
温かいご支援をずっといただいていて、遠いですが近くに感じております。
ありがとうございます!
毛利