理事長の〝ちゃべちゃべ〟 日記  〜その28〜

元ちゃんハウス日記
学びとアートの3日間

【第72回 日本小児保健協会学術集会】に参加してきました。
今回は、学びの時間も、アートを通じたあたたかいつながりの時間もたっぷりあって、
本当に心に残る3日間になりました。

初日27日のシンポジウムでは小児がんを経験した子どもたちの就学から就労の問題など、成長に合わせた多面的で切れ目のない支援の重要性を痛感しました。

そして28日は山本基さんの特別講演「忘れないためにつくり続ける」。
メンバーみんなで前の方の席を陣取りしっかりとお聞きしました。

山本さんにとって“つくる”ということは、大切な人との別れを受け入れる手段であり、忘却に抗う仕掛けだそうです。
娘さんの成長を見つめる優しいのまなざしと作品に込められた想いに、何度も鼻の奥がツン!となりました。

続いて、元ちゃんハウスも大変お世話になっている越田理恵さんの会頭講演「道草の多い育ち、遠回りの子育て、心根に子育て文化を」をお聞きしました。
ご自分の子育てを振り返りながら、仕事を続けながらで大変なこともあったけれど本物に触れることが出来るこの金沢の地で子育てできて良かったとおっしゃっていました。

私は専業主婦で子育てしましたが、専業主婦の弊害⁈・・で子供の自立を邪魔したかなあと思うことがあります。
「お母さんは家にいるから、忘れ物持ってきて!車で送って!お迎えして・・・などなど(;’∀’) 

山本基さんのご講演の様子
越田理恵さんのご講演の様子


そして今回のメインイベントは石川県立音楽堂やすらぎ広場での
【能登半島地震:子どもたちのケアをアートから
 手をうごかすことで語る・つながるワークショップ「わたしのにわ みんなのにわ」】です。

NPOひいなアクションの高橋律子さんたちと共同で開催しました。


2日間でのべ200名近い方々にご参加いただきました。輪島市深見町の桜や草花で染めたリボンで、みなさまの一結び一結びが合わさって80センチ×5メートルの大きなカーペットの大作が仕上がりました。

最後の方は結ぶリボンが全て無くなり早めの終了となりました。本当に素敵なみんなの思いが繋がった作品は圧巻でした。

最初はこんな感じでスタートしました!
一日目の終わりはこんな感じ
出来上がり!!

リボンを結びながらたくさんおしゃべりをしました。中にはがんを経験された方もいらっしゃって、元ちゃんハウスでの再会を約束したり・・・偶然の出会いに昔話で盛り上がったり‥。

また、元理事長だった夫にご縁のある方々も訪れてくださいました。

元ちゃんハウスにいるだけではお会いできない先生方ともお会いできました。 やはり外へ出るということが大切なことだと改めて思いました。

素敵なご夫婦
黒田先生♡
まったり
村山金沢市長さん
小泉先生♡
式地さんと黒柳さん♡
村山金沢市長さんも結んでくださいました。
谷内江先生と黒田先生
岡本先生と♡
フラ講師の渡辺さん♡
山本さんと越田さんと

また、お隣のエリアでは山本基さんたちによる芸術文化の視点からの復興支援として、
「記憶のかけらプロジェクト」アクセサリーづくり・ワークショップも行われていたので尚更うれしく楽しいワークショップになりました。
私もペンダントを作りました。

今回の機会をくださった越田理恵先生はじめ日本小児保健協会のみなさま、ワークショップにご参加くださった皆さま、ブースにお寄りくださった皆さま、そして一緒に活動してくださったひいなアクションはじめ元ちゃんハウスアート部のみなさま、本当に有り難うございました。

元ちゃんハウスアート部のみなさま

心がぎゅっとつながったと思えた3日間でした。

(2025年7月3日)

元ちゃんハウス西村詠子理事長

元ちゃんハウス 理事長
西村詠子