新型コロナウイルス感染症(COVID19)は患者や家族にどんな影響を与えているのでしょうか。どんな事態に直面したり、どんな思いを抱えたりしているのでしょうか。元ちゃんハウスには多くの声が寄せられます。でも、そうした声はなかなか社会には届いていません。ここにあるのは元ちゃんハウスの日々の中から紡ぎ出された情景です。歌というかたちにしたのは多くの人たちに伝えたいからです。歌にすることで一人ひとりがそれぞれの思いを歌に託せるのではと思ったからです。「わたしだけではない」と気持ちが楽になったり、何かのつながりができたり、解決の糸口がつかめたりする、そんな一助となることを願っています。
- 帰れても 帰る場のない …施設でクラスターが発生し帰ることのできない高齢者がいる。療養病棟で寝たきりの患者に紛れて治療を終えた人たちが閉じ込められている…
- 戻された 衣類の包み …世話さえできない家族の思いは丁寧に準備する着替えに込められる。どんなふうにベッドで過ごしているだろうか…
- 廊下行く 人影のなか …待合で手荷物を渡した後に、立ち去り難くその場にとどまる。何かを期待するでもなしに、ただ待合の奥の病室につながる廊下を眺める…
- だいじょうぶ いつもの口ぐせ …面会ができず家族と会えない時間がただただ過ぎる。しかし、家族にはそれまでに過ごしてきた時間の蓄積がある…
- わたしの手 あなたのそばに …コロナ禍の子どもの入院は家族の付き添いだけでなく、面会の時間や回数を制限する。病気の治療は身体と心の支えが必要だ…
みなさんからの歌やメッセージを募集しています。
新型コロナウイルス感染症に関連した体験をお持ちの患者や家族、友人、そして医療者のみなさん。あなたの体験を「歌のような」カタチにして多くの人たちと共有してみませんか。歌の上手い下手はまったく関係ありません。あなたの体験をそのままに「歌のような」カタチにしてください。そして簡単なメッセージを添えてください。個人や施設などの特定に配慮して内容を確認し掲載させていただきます。
・歌のようなもの(五・七・五・七・七に準じている)
・メッセージ(200〜400文字)
・お名前(ニックネームでも可)
※何首でもご応募できます。