元ちゃんハウスの夏季休館の間に4泊5日でモンゴルへ行ってきました。
モンゴルへは成田空港からフライト5時間で時差は1時間です。1時間だけ戻ります。
4泊5日と言っても行きはチンギスハン空港に到着が18時半で、帰りは朝5時にホテルを出て7時45分の飛行機なので正味は3日間です。でも、日没が夜の9時位なので沢山遊べます(笑)。
8月のモンゴルの気温は、日中は20度を超える事もありますが、朝や夜は10度以下。湿度も低く大変過ごしやすかったです。36度を超える日本から脱出して、台風も無事過ぎての帰国でしたが、暑さを思うと帰りたくないと思いました。
何でモンゴルへ?と聞かれます。
2017年に夫が亡くなった時、もう大きな海外旅行は無いなあと思いました。夫がいなくなってからの生活は、経済的にもこれまでと同じ暮らしぶりは出来ないと思いましたし、私一人では行けないとも思いましたし、何と言ってもそんな気持ちにならないと思っていました。
でも今回、夫もお世話になった医師の先生が、今年モンゴルにお仕事で行かれたのですが、その先生に会いにみんなでモンゴルツアーに行くことになったのです。知っている先生がFBで「行きたい人いませんか?」と呼びかけて下さり、その投稿を見て「行きたい!」と心が動いたのです。ちょっとだけ戸惑いましたが、自分でも驚く心の動きでしたし、夫がいたらきっと行くだろうなあとも思ったのです。旧知の人も、始めまして!の人もいる、1歳のお子さんから最高年令65歳の13人のツアーとなりました。(もちろん、最高年齢は私です!!)
初日はゲルに泊まり、翌日、馬で走り抜けた⁈草原は海抜2000m近くの高原でした。この年令で、膝や腰が痛いと言っている私に乗馬ができるのか?と心配しましたが、絶対乗った方が良いという強いお勧めと、現地のインストラクターの優しい介助で2時間で落馬も無く気持ちのいい草原を体験できました。
ガイドブックにも載っているスフバートル広場やチンギス・ハーン騎馬像の巨大なモニュメントに登ったり、テレルジ国立公園散策では、丘にある108段の階段のアリアバル寺院参拝に体力不足を痛感し、有名な亀岩も見学しました。
最終日はモンゴルで唯一の国立大学附属の研修施設である病院を訪問し、病院運営をされている先生方のお話をお聞きできました。
院内を一緒に廻り、たくさんのJICAの方々がモンゴル医療の発展のために奮闘される様子を見ることもできました。また、敷地内にあるモンゴル伝統医療病棟も見学させて頂きました。その国ならではの医療の成り立ちを学ぶ貴重な体験でした。
高齢化率(総人口に占める65歳以上人口の割合)で比較すると日本は約30%(世界2位)で、モンゴルは約4%です。また、モンゴルの平均寿命は、今は70歳くらいですが20年前には65歳だったそうです、今年65歳の私はモンゴルでは“前期高齢者”ではなくて、しっかりお年寄りだし、もう生きていないかもしれないのです(-_-;)。
遊牧民の暮らしや、若者の多いウランバートルを見ているとつくづく、
「もう若くないし、これからの事なんてわからないのだから一日一日を大切にしよう!」
と思いました。
でも、その反面、この旅行は心の動くままに、私にとっては大きなチャレンジでしたし、65歳にして初体験の乗馬も出来ました。
「年齢を言い訳にしないで体力を維持して新しいことをしたい!」
とも思いました。
お世話になった先生は「モンゴルで詠子さんに会えるとは思っていなかった!」とおっしゃってくださいましたし、留守を守ってくれたメンバーにも感謝です。
(2024年9月5日)
元ちゃんハウス 理事長
西村詠子
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