今年の桜は予想に反してずいぶん遅れましたが、今日(4月9日)もまだまだ見頃が続いていてラッキーです。
ちょうど一年前、桜の時期に合わせて企画したはずの“お出かけ元ちゃんハウス”で富山市へ出向いたのですが、去年の開花が3月23日とめちゃくちゃ早かったので若葉が茂っていました(-_-;)
その2日後、輪島市「ごちゃまるクリニック」へも“お出かけ”したのですが、能登ではまだ少し桜が咲いているとの情報があり、ちょっと回り道をして「能登さくら駅」に立ち寄りました。
能登でも葉桜になりかけていましたが、お天気は上々、一度は訪れたかった場所でひとときを過ごせたというので、同行の看護師さんが「癒される~♡」を何度も連発していました。
その「のと鉄道」が、地震後3カ月ぶりに全線復旧したと昨日のニュースで報じていました。
地元愛あふれる新人運転手さんのデビューもあったようです。元通りは難しくても、少しずつ前進しているのを感じます。
先週3月31日には、西村理事長と二人で富山県氷見市へ出かけました。
東京・サントリーホールでの「坂本龍一監督追悼 東北ユースオーケストラ演奏会2024」を、氷見市芸術文化館でライブビューイングのチケットに2人分当選したからです。なんと!ライブ中継というのに800席に対し1300名の応募があったらしく、年度末の発送作業を終えて気楽な二人は小一時間のドライブに出かけたという訳です。
私自身、氷見市もお初でしたが、ライブビューイングも初体験です。どんな感じかな~と思っているところへお隣席の二人連れの会話…「あれ~?オーケストラがここに来ているわけじゃないんやね!このでっかいスクリーンで何するんやろうね?」「え?吉永小百合さんを間近に見られると思って前方の席に座ったのに、本人来ないって?がっかりやわ~」…という内容をこっそり聞いて、待ち時間を楽しませてもらいました。
演奏曲は一年前に亡くなった坂本龍一さん作曲のものが12曲。
東日本大震災のあと、音楽のちからで東北の子供たちを支援しようと坂本龍一さんが「東北ユースオーケストラ」の監督を務め、吉永小百合さんらが詩の朗読をされてきたようです。
今回は能登半島と東北をつなぐ、心の復興にすこしでも寄与したいという若い人たちの思いのこもった演奏会でした。難解な曲もありましたが、現地の音はどんなだろうと想像し、吉永さんの朗読にうるうるしながら聴き入りました。
ライブビューイングから一週間後、NHKの番組「Last Days坂本龍一 最期の日々」が放映されました。坂本龍一さんが2020年に直腸がんステージ4で余命半年と告知を受けたのちの、自身と家族によって撮られた動画や日記が惜しげもなく映し出されていました。どのシーンも言葉も深く考えさせられるものでしたが、手術後、音の感覚が戻らずYouTubeで雨の音ばかり聞いているという肉声や、肺転移が見つかった時の日記に「チキショウ」と書いてあるのを田中泯さんの声で読み上げられたときにはグサグサ刺されるような衝撃を受けました。
この放映を見てからコンサートに行っていたら、きっと涙が溢れて止まらなかったかもしれません。
TVが後で助かりました。
長くなりましたが、今年もメルマガは続くそうなので、毎月の締切前は睡眠不足決定です。
今年度もよろしくお願いいたします。
(2024年4月11日)
元ちゃんハウス ピアサポーター
米森直子
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