9月8日夜は、晴れれば「コーンムーン」と呼ばれる満月が見られる日でした。
アメリカの農事暦でトウモロコシの収穫月にあたることからそう呼ばれているそうです。
そして、3年ぶりに日本全国で皆既月食が見られるという特別な日でした。
太陽と月の間に地球が入り込み、月全体が隠れると地球の大気を通った赤とオレンジの光の波だけが届き、月が赤銅色に見える「ブラッドムーン」になるとのこと。それはぜひ見てみたい!とワクワクしていましたが、天気予報はあいにくの雨、しかも線状降水帯の注意報まで出ていました。

月食の時間帯は深夜1時27分~3時53分までというので、さすがに起きているのは無理~と半ば諦めていました。ところが、ふとした瞬間に寝落ちしてしまい、偶然にも月食が始まったタイミングで目が覚めたのです。予報に反して雲はなく満月から徐々に欠けていく神秘的な月を見ることができたのはラッキーでした。何十秒かに一度フラッシュのような光が見えて私以外にも月食の写真を撮ってる人がいるんだわ~と思っていたのですが、じつはフラッシュではなく稲光りだったようです。まもなく雷鳴が轟き始め、月食は雲間に隠れてしまいました。

暗がりの中、しかも蚊が近づかないようにモゾモゾ落ち着きなく撮っていたので、これが精いっぱいの写真でした。先々週、若林さんのメルマガで、蚊の生態は25度~30度ほどで最も活動が活発になり、35度を超すと活動が鈍くなる…と紹介されていましたから、これからが要注意の季節かもしれません。
ちなみに、むかし聞いた裏技ですが、もし蚊に刺されてしまったらセロテープを貼っておくと痒みが治まります。コスパが良いので半信半疑の方もぜひ一度お試しを!効果のほどや反論もお待ちしています(笑)。

夜空を眺めていて気付いたのは、いつの間にか蝉の声から虫の音に変わっていたことです。日中はまだまだ蒸し暑いですが、秋は着実に近くに来ていたようです。
そして、9月9日は重陽の節句。
元ちゃんハウスで「お月見」と言えばまず「お団子食べたい!」の声が上がり、「重陽だと何食べるの?」という質問も(笑)。
菊には邪気を払う力があるとされ、不老長寿を願う風習なのですが、このまま日本が亜熱帯化すれば、風雅な習わしなどは真っ先に消えてしまうのでしょうね。

新聞には「今年の暑さは数十年に一度」とありました。
小学生の登下校時に日傘をさす子を普通に見かけるし、海やプールでは紫外線対策としてラッシュガード着用が当たり前になりました。もとはサーフィンでの擦り傷防止のために着ていたものが、今では必需品になってきました。さらにお盆明け以来、コロナ感染者数が増えているらしくマスクも再び欠かせない存在になっています。日差しや病気から身を守るために、サングラス、マスク、ラッシュガード…と重ねていくと「人間サイボーグ」のようになっちゃいそうです。

防御は大切ですが、必要以上に”こころ”までガードしてしまわないように、夜空を見上げる余裕は忘れたくないものです。
(2025年9月11日)

元ちゃんハウス ピアサポーター
米森直子