日本グリーフ&ビリーブメント学会に行ってきました。

元ちゃんの窓

3月14、15日仙台の東北大学川内南キャンパスで、日本グリーフ&ビリーブメント学会学術大会に金沢市立病院がん専門看護師の天日更織さんとともに参加してきました。

 『ちいきで、つながり、たすけあう』をテーマに、グリーフ&ビリーブメントケアを専門に行っている臨床宗教師やスピリチュアルケア師、終末期医療・緩和ケア在宅ケアなどを行っている医療者達の先駆的な取り組みの実践報告の場でもありました。

 元ちゃんハウスからは、もくれんの会(遺族会)での実践報告を天日さんにポスター発表していただきました。(もくれんの会では毎回終了時にアンケートにご協力をいただいております。2019年からの25回開催分延べ156名のアンケートを集計し、参加者のニーズや気持ちの変化などを図や表にまとめ発表させていただきました。ご協力いただきました皆様ありがとうございました。)

今回の学会大会長の谷山洋三先生のビデオメッセージで、元ちゃんハウスに来館されたことを触れていただいたこともあり、来場者の皆様から元ちゃんハウスの活動に大変関心を寄せていただきました。(谷山先生は2月にも、岡田圭先生との対談で元ちゃんハウスにきていただいております。詳細はこちら→ 圭さんと洋三さんの対談が行われました。 | 元ちゃんハウス 対談の様子はアーカイブでもご覧になれます。元ちゃんハウスまでご連絡下さい)

ポスターをみてくださった方々からは、支援側の共通の課題を話されたり、またもくれんの会(遺族会)の継続性や、一定数の初回参加者がいることへの工夫や取り組みについて尋ねられたり、電話相談や個別にも対応できる体制面への質問などがあったりと活発な意見交換の場にもなりました。私たちも各団体が取り組んできていることを知り得、今後の活動に参考にしたいと思うこともあり発展性を高める機会にもなりました。

今回のテーマでもある、この学びを『ちいき』に還元し、『つながり』『たすけあう』の第一歩を仙台から広げることができたように感じました。

当日お会いした方とのお話で、「大切な家族を亡くし、悲しいよね大変だねと同情的な声をかけてもらうこともあるけれど、自分の中には家族になれた時から、病気発覚前の生活、闘病中、亡くなった後の生活、それに伴う感情も全部合わせて自分の中で生き続けているし、生前を通してわかってもらいたい時もある」と、当事者同士の共通の感情(共感)がありました。一人のものがたりをゆっくり語り合える時間、そしてそこから学びにつながる時間、それぞれの時間の大切さ。人とのつながりを通して改めて自分の立ち位置を考えさせられた貴重な経験になりました。ビリーブメントケア(故人へのケア)からもう少し大きな意味のグリーフケア(がんが見つかるなどでの喪失感など)へ、そして家族支援へ、その先にある地域での社会参加など、元ちゃんハウスが今までやってきたこと、さらにその先への見通しが開けたように感じました。(K)