理事長の〝ちゃべちゃべ〟 日記  〜その9〜

元ちゃんハウス日記
これからの元ちゃんハウスを応援してください!

お陰様で元ちゃんハウスは開館7周年を迎えることが出来ました。今から10年以上前、夫である前理事長の西村元一がイギリスのマギーズキャンサーケアリングセンターの事を知り、
「金沢にもそんな場所があったらいいね」
ということがきっかけで活動が始まりました。

1年に1日だけでも良いから、医療者とがん患者と家族など、がんに関わるすべての人たちが、フラットな関係で病院の外の街中で楽しく学び話しあって笑顔になれる日にしたいと金沢市内の町屋を借りて、第1回金沢一日マギーを開催しました。
これが元ちゃんハウスのルーツです。
まさか、自分ががんで亡くなるなんて思ってもいない2011年の9月のことでした。

それから毎年1年に1回の金沢マギー開催を続けてきました。2016年12月1日に元ちゃんハウスがオープンしてからもその日を記念日として、元ちゃんハウス5周年の年は11回目の金沢一日マギーの日としてお祝いしました。その後は元ちゃんハウスの活動も定着したので金沢マギーのタイトルこそ使っていませんが、数えると7周年の今年は第13回の金沢一日マギーになります。

金沢に金沢マギーをと思いたってから13年、実際に元ちゃんハウスを開いてから7年です。その間に夫は亡くなり私が理事長となりましたが、我ながら頑張って来たよなあと言う実感はあります。

毎年12月の第1日曜日は記念日としてがん患者さんやご家族第一の活動ができているか、目標がぶれていないかと自らに問う初心に戻る大切な日なのです。元ちゃんハウスを来訪してくださるみなさま、会員のみなさま、ご寄附を頂いたみなさま、そしてがんとむきあう会のメンバー、仲間達に支えられての今日です。心より感謝しています。誰一人欠けても今の元ちゃんハウスはありません。温かなメッセージ、エールを頂き、お祝いのお花もたくさん届けられて、ただただ嬉しく有難く一人ウルウルしていました。

7周年の記念イベントの日の元ちゃんハウスは1階から4階まで全館、笑顔が溢れる明るく温かな素敵な空間になりました。こんな素敵な方達と集える場所を作れることが有難いし、とても幸せなことだと思います。

そして心地良い疲労感の残る中、8周年、そして10周年にむけて、元ちゃんハウスの中の活動だけではなく、認定NPO法人として認めて頂き、皆さまから、
「こんな場所があって良かった」
と言ってもらえるからこそ、
「がんとむきあう会してやらなければならないことがあるはず!」
と心新たに仲間とミーティングを開きました。夫からのメッセージも受け取っていますので歩みを止めずにこれからも頑張っていこうと思います。
どうかみなさま、今後ともご一緒ください。成果をあげるためにもご支援の程どうぞよろしくお願いいたします。

(2023年12月7日)

元ちゃんハウス西村詠子理事長

元ちゃんハウス 理事長
西村詠子

コメント

  1. 菊池なほみ より:

    元ちゃんハウス 7周年おめでとうございます
    そしてこれからも居心地の良い空間を継続していただけるよう祈ります。

    西村先生のことを知り本の購入。そして、時は流れ今再び元ちゃんハウスに触れることが出来て嬉しいです。学会で西村さんの発表を聞き思わず声をかけようと思いました。ただ、沢山の方に取り囲まれている様子を見て気後れしてしまった私です。

    「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早過ぎず遅すぎない時に」
    ふとこんな言葉を思い出し一人一人大切な出会いなのだと改めて思います。
    寒さが一層厳しくなりましたのでどうぞ体調を崩されませんように。