理事長の〝ちゃべちゃべ〟 日記  〜その12〜

元ちゃんハウス日記
ACPを考える旅でした

3月1日から3日まで帯広と釧路に行ってきました。目的は帯広で大切な友人達と再会することと、釧路で開かれる金城先生の講演を聞く事です。3月1日、とかち帯広空港に降りたら朝まで晴れていたのに…と−4度で雪のお天気(-_-;)でも雪原の北海道らしい景色でした。お二人とは前理事長である夫の闘病中に出会いました。当時は釧路労災病院の副看護部長で夫を講演に呼んで下さった方、そしてその講演を聞きたいと駆けつけてくれた帯広の方なのです。2016年8月に夫の講演で一緒に釧路に行き、4人で釧路湿原や琵琶瀬展望台へドライブに連れて行ってもらいました。あいにくのお天気で「日頃の行いが悪いから・・!」なんて軽口たたきながらファームデザインでピザやデザートをシェアしました。手術後あまり食べられない夫も沢山食べて驚いたのを覚えています。

実は帯広の方は15年間乳がんとむきあっています。いろいろ大変な事はあるはずなのにいつも笑顔で優しく気遣いしてくれる素敵な友です。“西村先生の奥さん”ではわからなかったけれど、元ちゃんハウスの理事長として今だから伝えてもらえる事、聴ける言葉があるはずだし教えて欲しいと思いました。そして私を含め、3人ともナースです。3人ともストレートではなく紆余曲折(笑)しながらのヘンテコナース3人組です(笑) 夫が繋げてくれたご縁です。

そしてもう一つの目的の釧路での講演です。

2019年にもヘンテコナース3人組でお聞きしていますし金城先生には元ちゃんハウスの遺族の会の発会式にも来て頂きました。

先生のお話しは何回聞いても感動、納得しますし、その時、誰のことを思い浮かべて聴くかによっても違ってきます。6月に元ちゃんハウスに再び来てくださるお約束をいただきました。みなさまお楽しみに!!

私たちが大切な人と共に作る人生のものがたりには、私たち亡き後も残る大切な人の背中をそっと押す力があり、私たちはそのような「続いていく存在」になるべきだと教えてもらいました。もしかして、夫は幸せな人生のACPだったのかもしれません。夫が繋いだご縁が亡くなった後も、その時は見えなかったけれど、今になっていろいろな事に結びついて、広がって影響し合っているように実感します。

私も正しく生きて自分に向き合って、何を大切にして、何を目指してどう生きたいのか、選択できるという事を意識して、今から声に出していきたいと思いました。それが私のACP(人生会議)でしょうか。

本当に充実した旅となりました。釧路の方々の温かさ、そして美味しいものに囲まれてのあっという間の幸せな時間でした。

(2024年3月7日)

元ちゃんハウス西村詠子理事長

元ちゃんハウス 理事長
西村詠子

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