理事長の〝ちゃべちゃべ〟 日記  〜その30〜

元ちゃんハウス日記
北海道での学びと出会いの旅

みなさま、元ちゃんハウスは長い夏季休館をいただき、ありがとうございました。
私は一日早くお休みをいただき、線状降水帯で大雨になった翌日から北海道へ行ってきました。

久しぶりの飛行機の旅。JALで新千歳空港まで羽田経由のチケットを取っていたのですが、
安心したのも束の間、通常運航の案内が届いた4分後に「欠航」のお知らせ (;’∀’)。
理由は機体整備とのこと。新幹線にも間に合わず、このままでは羽田からの便にも乗れない…と
一気に予定が崩れる危機に。

焦りながら空港へ向かい、なんとか15分前発のANA便に変更できて羽田へ無事到着。
予定どおり北海道へ向かうことができました。
ただ、新千歳空港に着いてからは雷雨で30分間機内待機…。


前途多難な始まりでしたが、その後は順調で、学びも出会いもたくさんの充実した旅になりました。
(ちなみに、当日高値で購入したチケットも知人のアドバイスで差額の一部が返金され、感謝!)



今回の旅の目的は、札幌保健医療大学で開かれた「くらしの保健室」とセミナーへの参加でした。

札幌保健医療大学教授 川口美喜子先生と。

尊敬する認定NPO法人マギーズ東京の秋山正子さんとご一緒すること、永森先生をはじめ「ささえるクリニック」の皆さまにお会いすること、そして「ささえるさんの家」に泊まり、昨年亡くなられた山田奈緒美さんと改めてお別れをする時間を持つことです。



秋山さんとは、前理事長である夫がイギリスのマギーズケアリングセンターを知ったことからのご縁です。

「東京にも金沢にもこんな場所があったらいいね!」と語り合い、その思いがマギーズ東京元ちゃんハウスの誕生につながりました。

マギーズ東京と同じことはできなくても、そのコンセプトを大切にしつつ “元ちゃんハウスらしく”活動しています。秋山さんは「くらしの保健室」も運営されていますが、元ちゃんハウスもまた “がんに特化した暮らしの保健室”になっています。 秋山さんのお話しはいつも穏やかで、お会いするたびに自分を振り返り、「見習いたいなぁ」と思います。ただ、経験も素質も違いすぎて…💦

「暮らしの保健室605」交流会

ささえるクリニックの永森克志先生

秋山正子さんと

「ささえるクリニック」の皆さまとは、夫の闘病時からのご縁です。
同じ時期に闘病し、同じ月に亡くなられた元院長・村上智彦先生との出会いは、私たちにとって大きな意味を持ちました。夫一人の闘病では得られなかったものを、同志の村上先生と共に歩んだからこそ、新たな意味を付加出来ました。

また、事務局長であり60歳から看護師になられた山田奈緒美さんが、昨年亡くなられたことは本当に悲しい出来事でした。けれど、大切な人の死は、その方のおかげで改めて「生きる意味」を教えてもらう機会にもなると感じています。

山田さんが築かれた「ささえるさんの家」に泊まるのは今回で2度目。

これからも大切にしたい場所です。

山田奈緒美さんが元ちゃんハウスに来てくれた時
「ささえるさんの家」にはたくさんの人が来ています。
今回も一緒に行った小野洋子さん

学びと再会の旅の後は、登別温泉などへも足を延ばし、美味しいものもたくさんいただきました。
しっかりパワーと体重を蓄えた夏休みとなり、「またこれからも頑張ろう」と思える時間でした。


(2025年9月4日)

元ちゃんハウス西村詠子理事長

元ちゃんハウス 理事長
西村詠子