朝、私は毎日欠かさずNHKの朝ドラ『風、薫る』を見ています。今回の朝ドラは、看護について改めて考えさせられる内容です。
学生時代、ナイチンゲールの『看護覚え書き』は教科書として買いましたが、授業では使わずちゃんとは読んでなかったです(;’∀’)。朝ドラの主人公大関和(おおぜき・ちか)さんのことは今回初めて知りました。
ドラマを見ながら、「昔の医療はこんなことしていたのか?と驚いたり、病院実習を思い出して懐かしかったり、ベッドメーキングの場面では習った通りでクスっと笑えたし・・・何より看護師という仕事のやりがいや大切さを改めて実感しています。
あの当時は看護師ではなく看護婦でした。人生初出しの看護実習生の時の一枚です(笑)
ドラマの中で何度も出てくる「What is nursing?(看護とは何か)」という問いがあります。学べば学ぶほど答えが見つからず、主人公も「わからない」と悩みます。
“What is nursing? The one being questioned is myself.”
「看護とは何か。問われているのは私自身である。」
この言葉は、今回の朝ドラの中でも特に印象に残る一節でした。
「看護とは何か」という問いは、誰かに答えを求められているのではなく、自分自身に問い続けるものなのだと感じました。学べば学ぶほど答えは一つではなく、だからこそ看護は奥深いのでしょう。私も改めて自分の看護人生を振り返る時間をもらいました。
私は、そこまで強い志を持って看護師を目指したわけではありません。地元で学べる学校があり、国家資格にも魅力を感じてこの道へ進みました。
先日、元ちゃんハウスの立ち上げ当初から一緒に活動してくれている看護師のスタッフと、「もう一度人生をやり直すしたら、また看護師になる?」という話をしました。彼女は迷うことなく「看護師になる!」と答え、病棟も同じ職場で働きたいと言いました。
では私はどうだろうと考えました。
看護師になったからこそ夫と出会い、元ちゃんハウスとも出会うことができました。看護師にならなかったら今の私はいないのです。そうした人生の出来事をすべて取り除いて考えるのは難しいことですが、それでも「もう一度看護師になるか?」と自分に問いかけると、やはり答えは「はい!」なのだと思います。他の職業がイメージできないという事もあり、もちろん資格取得の魅力もありますが、それ以上に、自分の体や心、そして、人の体や心を大切に思える仕事であることが、看護師という職業の大きな価値なのだと感じています。そして、看護の学びや実践の場は病院や在宅だけではありません。元ちゃんハウスのような街の中の居場所でも、人と出会い、学び続け、私にもできることがある。そのことを日々実感しています。
朝ドラをきっかけに、自分の看護人生を振り返る時間をもらいました。自分はこの道を歩んできてよかったのだと改めて思います。『看護とは何か』と問われているのは、今も私自身です。その問いの答えを探し続けながら、これからも元ちゃんハウスで、出会って下さる一人ひとりと向き合っていきたいと思います。
そして今年も、氷室饅頭を差し入れていただきました。みんなで「おいしいね」と笑顔でいただける日常に、感謝しています。


(2026年7月2日)

元ちゃんハウス 理事長
西村詠子

