2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の被災地の1日も早い復興、そして被災された皆様の生活が1日も早く平穏に復することを祈り元ちゃんハウスでは、災害当初より被災地の後方支援を開始しました。その中の一つとして、いろいろな能登支援を続けている団体の物資の保管。
現在まだ元ちゃんハウスの2階には能登に運ぶ予定の物資が保管されています。当初は被災地で直接活動される方々が支援に入る際、元ちゃんハウスに保管されている物資を取りに来て運んでいましたが、現在一部交通機関を利用して能登の被災地へ直接いけることから、元ちゃんハウスメンバーが被災地に物資を運ぶお手伝いをすることが多くなりました。
いつもは第一土曜日、元ちゃんハウスでは料理教室を担当していますが、6月1日は市祭の百万石まつりのため元ちゃんハウスはお休みでした。元ちゃんハウスは兼六園の近くにあるため、交通規制のため来館が困難となり毎年お休みとなっています。百万石まつりは色々なイベントが行われており、百万石踊り流し、子供提灯行列、薪能(息子も以前出演させていただいたことがあります)などがあり、街全体がお祭り一色になります。メインイベントの百万石行列は、金沢の礎を築いた藩祖、前田利家の偉業を偲んで開催され、昭和59年からは百万石行列の主役である利家役に俳優を起用されるようになりました。今年はなんとお父様が石川県出身である仲村トオルさんが利家役でした。まさにビーバップハイスクールにハマった世代の私としては、お姿を一目拝見したかったのですが、今回は天気も良くなりそうという情報もあり、能登に支援物資を運ぶことを選びました。
今回は、能登町の特別養護老人ホーム能登町第二長寿園さんへ物資を運びました。母体は、珠洲市においては唯一の特別養護老人ホームを運営している長寿会さんです。未だ珠洲市にある特養は稼働しておらず、再開にむけ頑張っておられます。
石川県では能登復興にむけて、応援消費お願いということでキャンペーンをしています。今回は、能登のお菓子「オンノキバ」を買ってきました。珠洲では7月1日にかき餅を食べて残り半年間の無病息災を願う慣わしがあります。昔は固くなったお正月のお餅をトンカチで叩き割りその破片が鬼のキバのような形に見えたことから「オンノキバ」と言ったそうです。この風習を知った珠洲上戸地区の子どもたちが7月1日になると地域のお年寄りのお宅に一軒一軒「お元気ですか?これからもお元気でいてください」と全戸配布するそうです。能登半島地震の影響でお家がなくなりそこに住んでいたお年寄りも2次避難したりまた子どもも避難したり…
今年も願わくばこんな素敵な交流が行われますように。パッケージは通常の 「オンノキバ」から
これからも じしんにまけん じしんあり えいえいおー
というバージョンでかきもちが売っていました。
早く日常の生活が戻ることを祈るばかりです。
最後に能登半島のシンボル少し小さくなった見附島(軍艦島)の写真です。
(2024年6月20日)
元ちゃんハウス 管理栄養士
櫻井千佳
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