管理栄養士の〝食べまっし〟 日記  〜その43〜

元ちゃんハウス管理栄養士櫻井千佳 任田和子 元ちゃんハウス日記

【能登を訪ねて――「また来るね」と言えるつながり】

先週末は、スポーツの日もあり、久しぶりに休日らしい時間を過ごしました。日曜日には夫と能登へ。珠洲の親戚を訪ねながら、能登の今に少し触れる一日になりました。

途中で立ち寄ったのは、今年7月に「のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港」としてリニューアルした能登空港です。
ちょうど「ポケモンわくわくフェスタ」が開かれていて、たくさんの人でにぎわっていました。
かわいらしいポケモンたちを見ると、私までうれしくなります。空港に立ち寄る楽しみが、また一つ増えました。

来年3月まで開催されるというポケモンのスタンプラリーでは、能登の各地でいろいろなポケモンに出会えるそうです。写真を撮れるスポットもたくさんあるとのこと。ポケモンを探しながら、普段なら通り過ぎてしまう場所に足を運んだり、そこで買い物をしたり。そんな楽しみが、能登を訪れるきっかけになるのはいいなと思いました。

ポケモンスポットの一つ

珠洲では、震災後に家を建て、お店を再開した親戚のところに、お邪魔しました。最近の珠洲の様子を聞いたり、家族の近況を話したりしている間にも、ご近所の方がお店にいらっしゃいます。

お茶を買いに来られた90代の方もいらっしゃいました。買い物が目的ではあるのでしょうが、半分以上は、誰かと話す時間を楽しみに来られているように感じました。品物を選ぶだけでなく、顔を合わせて言葉を交わす。身近なお店には、こうした大切な役割もあります。

話題は、今年のマツタケの様子にも及びました。全国的には雨の多い秋と聞きますが、石川県では珍しく秋晴れが続き、山の中はからからだそうです。キノコの出方も気になるところです。

ちなみに、こちらではキノコのことを「コケ」と言います。「コケ」と聞くと、緑色の苔を思い浮かべる方も多いかもしれませんね(笑)。こうした土地の言葉を交えながら、天気や山の様子を話す時間も、なんだかほっとするひとときでした。

もう一つ驚いたのは、中学3年生になる親戚の子の身長です。なんと184センチ! わが家の家系には背の高い人が多いのですが、それにしても大きくなったものです。子どもの成長には、会うたびに驚かされます。

震災後の暮らしや地域の様子をうかがう一方で、キノコのこと、子どもの背丈のこと、家族のこと。そんな、たわいもない話をできることが、とても楽しく感じられました。特別な話題でなくても、顔を見ながら近況を伝え合うだけで、訪ねてよかったと思えるものですね。

帰り際には、「今度は両親も連れてきてね」と念をおされ、「また来るね」と約束してお別れしましたが、その言葉を、次の訪問につなげたいと思っています。帰り道には夫も「定期的に仕事以外も能登には行こうね」と話していました。

訪ねて、話して、買い物をして、また訪ねる。私たちにできることはささやかですが、無理なく続けられる形で、能登とのつながりを大切にしていきたいと思いました。

そして今朝の食卓にも、能登の余韻が続いています。珠洲焼祭りで買ったスープカップに、具だくさんのミネストローネをよそい、ケロン村で買った玄米パンを添えて朝食にしました。

朝ごはん

旅先で選んだ器を使い、買ってきたものを食べると、その場所で過ごした時間や、会った人の顔が自然と思い浮かびます。いつもの朝食なのに、少し豊かな気持ちになるから不思議です。

かわいいポケモンに出会い、親戚と笑い合い、能登の器と食べ物を家に持ち帰る。久しぶりの休日は、楽しいだけでなく、人や地域とのつながりを感じる時間になりました。

次は両親も一緒に。また、能登へ出かけたいと思います。

(2026年10月15日)

管理栄養士 櫻井千佳

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