看護師の〝あんやと〟 日記  〜その22〜

元ちゃんハウス看護師毛利葉月 元ちゃんハウス日記

一歩踏み出した文化祭

1月11日に石川県立図書館のだんだん広場で開催した、見まっし 来まっし 一歩踏み出す 文化祭を、裏側をちょっと交えて振り返りたいと思います。当日私は、文化祭のチラシを手に会場の入口をうろうろしていました。最初は、図書館を訪れた方々になんとなくチラシを配っていたのですが、途中からあるターゲットに目を光らせていました。そのターゲットとは、親子連れです。

文化祭では、元ちゃんハウスと繋がってくださっている小立野のねこじゃらしという駄菓子屋さんに出店してもらいました。図書館に入ってくる親子連れに入口で声をかけてチラシをお渡し、「がんに関するイベントで駄菓子屋さんの出店もありまーす」と声かけ→ねこじゃらしさんの綿菓子や駄菓子の千本引きを買うために立ち寄ってくれる→綿菓子を持った子どもを通りかかった別の子どもが見て「綿菓子買ってー」→親と一緒にだんだん広場に引き寄せられる…このループに気がついてからは、親子連れは逃すまいとチラシをお渡ししていました。

先週、任田さんの日記にもありましたが、元ちゃんハウスいるだけでは出会えなかった人たちと、文化祭という形で交流できたことがうれしかったです。文化祭では、元ちゃんハウスの利用者の方々や関わりのある方々が大活躍してくださいました。それに加えて、元ちゃんハウスに来たくても来られなかったり、がんとあまり関わりのない生活を送っていたり…文化祭は、そんな方々との出会いの場となり、ともに生きる社会づくりへと繋がるような活動の一歩になったように感じました。

ここからはこぼれ話です。
私は普段から道を聞かれることが多いのですが、「トイレどこですか?」「図書館の中はスマホで撮っていいですか?」などなど、入口にいるといろいろなことを聞かれて石川県立図書館に詳しくなりました(笑)。それから、会場をカラフルな風船で装飾したのですが、風船のかわいい雰囲気と元ちゃんハウスの「ちゃん」が目に入ってイメージされたのか、「赤ちゃん関係のイベントですか?」と2回も聞かれました!
前日までの悪天候を吹き飛ばし、楽しい一日になりました。

(2025年1月23日)

看護師 毛利葉月

元ちゃんハウス 看護師
毛利葉月

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