看護師の〝あんやと〟 日記  〜その5〜

元ちゃんハウス看護師毛利葉月 元ちゃんハウス日記

信頼という目に見えない財産!

「テレビ離れ」と言われて久しいですが、例に漏れず我が家も、テレビでYouTubeを流しっぱなしにしていることが多いです。とは言え、元ちゃんハウスには「テレビを見て元ちゃんハウスを知った」という方も多いです。最近のEテレはもちろんのこと、6年前のオープン当初の放送を覚えていて…という方もまだいらして、テレビの影響力の大きさを実感しています。

誤った医療情報の動画を削除するという新ポリシーを、YouTubeが発表しました。がんの治療法に関する誤った情報も、削除の対象になります。

>> 誤った医療情報に関する YouTube ポリシーの長期的なビジョン

このニュースを見て、県外からお電話で寄せられたご相談を思い出しました。

「がんの治療中、自分の気持ちを聞いてもらえるところがないかインターネットで検索して、元ちゃんハウスを見つけた。でも遠くて行けない。同じようなところが地元にもないかと探してみたら、ある患者団体を見つけた。この患者団体は信頼できるところだろうか?元ちゃんハウスなら信頼できるので、元ちゃんハウスの方が知っている患者団体なら相談してみようと思うが…」

というお話でした。結果的には、当会も存じ上げている団体でした。わからないこと、困ったことがあればインターネットで検索するのが当たり前の世の中です。患者さんが誤った情報を避け、正しい情報にたどり着きやすくなるようにする取り組みは、とても重要なことだと思います。

毎月第一水曜日の19:00から、オンラインで「ナイト元ちゃんハウス」を開催しています。もともとは日中に来られない方のためにと、夜に元ちゃんハウスを開館する時間を設けていたのですが、コロナ禍を機に、全国各地の方がオンラインで集うプログラムになりました。実際にはお会いしたこともない方々が、どうやって元ちゃんハウスを知ったのか、なぜ元ちゃんハウスを信用していただいたのか、お聞きしたことがありました。一番多かったお答えは、「元ちゃんハウスを知っている、信頼できる知人の勧め」でした。インターネットも便利で大事ですが、やっぱり、人と人の繋がりが大切だと実感しました。

9月のナイト元ちゃんハウスは9月6日の19時からです。皆さんお気軽にご参加ください。

昨年度末に発行したニュースレターに、前副理事長の綿谷先生(歯科医師)が寄せた言葉を思い返しています。

がんとむきあう会は人によって支えられ、人によって助けられ、人によって利用されて、いまに至ります。活動の中心にはいつも「人」があります。

(2023年8月24日)

看護師 毛利葉月

元ちゃんハウス 看護師
毛利葉月

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