看護師の〝あんやと〟 日記  〜その12〜

元ちゃんハウス看護師毛利葉月 元ちゃんハウス日記

カラフルなつながり

先日は、今年度最後の交流会でした。交流会は、金沢大学附属病院や金沢医療センター、金沢市立病院のがんに詳しい看護師さんが参加し、元ちゃんハウスのスタッフも交えておしゃべりしたりわからないことを聞いたり、みんなで繋がる時間です。私も看護師ではあるものの…病院勤務からは離れてしまっているので、現役のがんに詳しい看護師さんに気軽に質問でき、参加したみなさんと交流しながらいろいろなことを自然に学ぶことができて、毎回楽しみにしている時間です。患者さんのちょっとした困りごとや気になっていること、ときには時事ネタがきっかけで話題が広がっていくことが多いのですが、先日の交流会では色に関する話題がでました。3月は大腸がんの啓発月間で、金沢市では3月24~26日にかけて、金沢城石川門と金沢港クルーズターミナルがシンボルカラーのブルーでライトアップされました。

他のがんにも、啓発のために使われるシンボルリボンやカラーがあります。パッと思い浮かぶのは、乳がんのピンクリボンでしょうか。調べてみると、肺がんは、胃がんは明るい青紫、子宮頸がんは青緑、前立腺がんはライトブルーなどさまざまです。

色といえば、元ちゃんハウスのロゴは、みなさんご存知でしょうか。
最近元ちゃんハウスに来られた方からも「前を通るたびにカラフルでいい感じだなーと思っていたんです。」との声をいただきました。元ちゃんハウスのオープン時から使っているロゴで、がんとむきあう会の紺色のロゴとともに愛着があります。

この日記を主に担当している5人、実は担当の色があるのです。お気づきでしたか?
ある方が5人と言えば5レンジャー!ということで色を割り振ってくれました。赤レンジャーは理事長の西村、黃レンジャーはピアサポーターの米森、青レンジャーは管理栄養士の櫻井、緑レンジャーは管理栄養士の任田、桃レンジャーは看護師の毛利です。

担当の色の服を着て、外壁工事完了の記念写真や、年に1度発行するニュースレターに使う写真を撮りました。最初はなんだか気恥ずかしかったのですが、最近はすっかり楽しんでいます。

みんなでジャンプ!

さて、ここまで色の話題でしたが、色覚に特性のある方は、どのように見えているのでしょうか?多様な人が社会生活に参加する上で障壁(バリア)を取り除くことをバリアフリーと言いますが、色覚に特性を持つ人が認識しやすいようなカラーリングを行うことをカラーバリアフリーと言うそうです。色覚異常を持っている人の割合は日本人男性の20人に1人、日本人女性の500人に1人と言われており、まれではありません。私は、作ったチラシやスライドを、最後に「色のシミュレータ」というアプリで確認しています。「色のシミュレータ」は、色覚に特性を持つ人の見え方を体験するためのアプリで、とても便利です。

アプリを使っているところ。上が一般型色覚、下がP型という色覚の見え方。

今年度の4月からスタートしたこのメールマガジン、毎週配信して今回で1年を迎えました。5レンジャーと、たまに他のメンバーが週替りでこの日記を担当していますが、元ちゃんハウスでは毎週誰かが「何書こうーーー。」と、うめいている?姿が恒例になってきました。そんなこんなで52号まで続けられたのは、「読んでるよ!」とのお声に励まされ、そして、メールマガジンの配信を通じて元ちゃんハウスを応援してくれる方々とのつながりを感じるからです。元ちゃんハウスメールマガジン、2年目もどうぞよろしくお願いします!

(2024年3月28日)

看護師 毛利葉月

元ちゃんハウス 看護師
毛利葉月

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