ピアサポーターの〝りくつな〟 日記  〜その14〜

元ちゃんハウスピアサポーターの〝りくつな〟 日記 元ちゃんハウス日記
2度目の「計」

楽しみにしていたゴールデンウィークが終わってしまいました。

私の実家は農家なのでゴールデンウィークと言えば田植えがメインイベントでした。

幼少期はまだ機械化されておらず、たくさんの方にお手伝いいただき田植えをしていたことを覚えています。私が起きるころにはすでにピカピカのおにぎりやご馳走が所狭しと並び、おばあちゃんがどんな魔法を使ったのか不思議でした。私はといえば何とかおこぼれを頂戴したい子犬のようでしたが。

時が過ぎ、田植え機という近代兵器を使うようになってからは私自身手伝うこともなくなっていたのですが、ある年に父が末期がんで急逝し、翌年から私が田植え機を運転することになりました。そのころはまだ本人への告知が一般的ではなかったので、大事な話もできないまま見送り、残されたのは女ばかり。機械音痴の家族を尻目に田植え機に挑戦することになったというわけです。

メーカーに使用方法を伺ったのですが練習する時間もなく、いきなり実践となると具体的な方法がわかりません。それではと同機種を使うご近所の旦那さんにコツを教わりに行ったのですが、母屋のほうからヒステリックな奥方の声が聞こえたので、ハテ?ご挨拶はきちんとしたし時間にして15分、私が嫁いで久しいこともご承知のはず。そそくさと切り上げられてしまったが要点は全部聞けたのか?と残念に思いながら実家に着いたのですが、母と話しをしてその謎が解けました。母も、仕事の仲間から「旦那さんが亡くなったのなら、これまでのように親しく話しかけないで。」と言われていたそうです。夫を亡くした女性が、気安く男性に話しかけることを憚られるなんて…30年前の田舎の出来事ですが、今にして思い起こせば笑い話のエピソードです。

水を張った田んぼは鏡面のように清々しく、萌え木は美しくて日々変化するのを感じながら実家へ通うのが好きでした。今でもこの時期に車を走らせると当時の出来事が思い浮かび、懐かしさでほほ笑む私がいます。

そんなこんなもあり後期高齢者になっている夫とは何かにつけて話し合うように心掛けています。がんを体験することも大変なのですが、残された者の気煩いを思い知り、とくに子供たちからは「大量に物(彼らにとってのゴミ)を残さないように!」なんて忠告を大切にしようと思っています。

冒頭の「楽しみにしていたゴールデンウィーク」とは、日頃おろそかにしている家の片づけと大掃除を頑張るってことでしたが、公言むなしく何やかやと取り紛れているうちに終わってしまった( ;∀;)という意味なのです。

「今年こそ◯◯◯!」が頭に浮かんでは消え、浮かんでは消え…を繰り返し、結局何もできずに歳を重ねているなぁ~と最近気づきました。マズいです。

(2024年5月9日)


元ちゃんハウス米森直子ピアサポーター

元ちゃんハウス ピアサポーター
米森直子

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