看護師の〝あんやと〟 日記  〜その24〜

元ちゃんハウス看護師毛利葉月 元ちゃんハウス日記

初期化と初心

最近、私のノートパソコンが、作業中に固まって動かない…ということがたびたび起きるようになりました。年度末で元ちゃんハウスでの事務作業の忙しさもピークの中、やれやれ困った。
まずは初期化して、それでも不調なら買い替えだなぁと、重い腰を上げて初期化しました。この機会に、中身の断捨離をしてから初期化しようと思ったのですが、断捨離を阻んだものがありました。それは、推し活です。

推し関連の膨大なデータを「これはとっておきたい。これも、これも…いや持っていることを忘れているようなものは捨てていいのでは?」とぐるぐる考え、結局は大半をとっておくことにしました。

私は引っ越しが多くてその度に物の断捨離は決行してきたのですが、パソコンはここ数年手つかずのまま。パソコンに詳しくないこともあって、使いっぱなしの状態でした。
推し活関係以外にも、出るわ出るわ、大量のエクセルやパワーポイントやワードにPDF、何か覚えていないアプリ…。
データの断捨離中には、B’zのLOVE PHANTOM【いらない何も 捨ててしまおう】という一節と、Mr.ChildrenのTomorrow Never Knows【人は悲しいくらい 忘れていく生きもの】という一節が交互に頭の中で流れつづけていました。(わかる方、同世代ですね!)

そして、私ががんとむきあう会の活動に参加したころのデータも出てきました。2016年のことです。管理栄養士 櫻井さんの町家をお借りして活動していて、元ちゃんハウス実現に向けて資金集めや拠点探し等の話が具体的になり始めている頃でした。西村先生と綿谷先生に、

これから事務作業も増えるから、毛利さん、会計してくれん?

え?家計簿もつけたことないですけど、大丈夫ですかね?

大丈夫!大丈夫!

この安請け合いがのちに私を悩ませることになりますが笑、今では本当にいい経験になったと感謝しています。安請け合いもしてみるもんです。

拠点として、越屋メディカルケア株式会社さんの旧社屋をお借りできることになり、改修工事をしていたときのこと。3階の壁を珪藻土で塗装する前に、思い思いの言葉を書くことになりました。
壁にどんどん埋まっていく言葉を見ながら、何を書こうか考えました。

今感じているワクワク、感謝、患者さんへの思い、責任。
元ちゃんハウスを続けていく中で忘れたくない、
上から珪藻土が塗られたその壁を見る度に初心に返ることができるように、

今の気持ちを忘れない

と書きました。

9年目の今も、あのときの気持ちは忘れていません。

このあと、上から珪藻土を塗りました。元ちゃんハウスのどこの壁でしょうか。
答えは元ちゃんハウスで聞いてみてください!

毎週配信しているこの日記。私の日記は、これが最後になります。
理事長、ピアサポーターの米森さん、管理栄養士の櫻井さん・任田さんに加えて新しい仲間が登場しますので、ご期待くださいー!

(2025年3月27日)

看護師 毛利葉月

元ちゃんハウス 看護師
毛利葉月

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