管理栄養士の〝食べまっし〟 日記  〜その29〜

元ちゃんハウス管理栄養士櫻井千佳 任田和子 元ちゃんハウス日記

「畑と食卓、そしてつながり」

皆様、こんにちは。

夏の終わりが近づく中、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

先日能登支援に行った際、能登の海水浴場でいつも通りの家族連れが海水浴を楽しんでいました。能登の海は本当にきれいです。

今年の夏、私は夫の実家がある長野に3日間帰省しました。
長野も年々暑くなっていますが、風は爽やかでリフレッシュするには最適な環境でした。
帰省中には、能登災害支援でお世話になった「ふるふる隊」のキャプテンであり、私が所属するNPO「日本栄養パトネット」の副理事長でもある古屋先生の山梨の畑にも遊びに行きました。

古屋先生の畑は、河口湖の湖畔に位置しており、素晴らしいトウモロコシ畑が広がっていました。思わずその場で生のトウモロコシをかじってしまいましたが、とても甘くてびっくり!

近くにシスコカフェもありました。

残念ながら天気はいまひとつで、時間がなく寄れなかったカフェと富士山に会いに行こうと思います。長野に帰り、収穫したトウモロコシを茹でみんなで食べましたが、格別の美味しさでした。


私自身も家の庭の一部で小さな畑をやっています。

我が家のきゅうりです。

食べることが大好きな私は、昔から畑をやりたいと思っていましたが、年を重ねるにつれてその思いが強くなってきました。なぜ人は年を重ねると畑をやりたがるのか、考えてみるといくつかの理由が浮かびます。

まず第一に、畑を通じて自然と触れ合うことができる点です。土に触れ、植物が成長する様子を見守ることで、自然のサイクルを実感できます。これは、日常生活では得られない貴重な体験です。また、自分の手で育てたものを食べる喜びは、何物にも代えがたいものがあります。自分が育てた野菜を使った料理は、特別な味わいを持ちます。

さらに、畑作業は心のリフレッシュにもつながります。土や植物と触れ合う時間は、心を穏やかにし、リラックスさせてくれます。特に、忙しい日常から離れた瞬間に感じる安らぎは、心の栄養とも言えます。

また、畑を通じて家族や友人とのコミュニケーションが生まれるのも大きな魅力です。収穫の喜びを分かち合ったり、一緒に料理を楽しんだりすることで、絆が深まります。元ちゃんハウスでは、管理栄養士の手塚さんがさまざまな野菜を育てています。手塚さんは、元ちゃんハウスの料理教室にも登場する私の畑の先生です。 

来月の料理教室では、いつもと少し違った内容を予定しています。今回は、耐熱性のポリ袋に材料を入れて、湯せん(沸騰したお湯に入れて加熱する方法)するだけの簡単な調理法「パッククッキング」を紹介します。この方法は、災害時や少量の食事を作る際にも役立ちます。

パッククッキングは、手軽に温かい食事を作ることができるので、忙しい日常や非常時にとても便利です。ぜひ、参加してみてください!

(2025年8月21日)

管理栄養士 櫻井千佳

元ちゃんハウス 管理栄養士
櫻井千佳