まだ梅雨明けしたとは聞いていませんが、毎日、暑くてくたびれてます。皆さまは夏バテしていないでしょうか。
金沢でブーブー言っていたら、猛暑地域の方に怒られそうですが(^_^;)
今回のメルマガは家にいたら、見ても見なくても必ずテレビをBGM代わりにつけてしまう私が感じた疑問についてです。
夏が近くなると夏バテ防止に効く食べ物特集みたいな情報番組が多くなりますよね。
先日、某テレビ番組で「たんぱく質の正しい摂りかた」を特集していました。

たんぱく質は適切なタイミングで食べることが大切と紹介し、朝ごはんは卵かけごはんの人もいると思いますが、卵は生では消化酵素が分解しにくく約50%の吸収率でゆで卵の状態では約90%吸収することができる。温泉卵も、白身が白く濁っていて、たんぱく質の構造が変わるため、生卵より消化・吸収がいいというのです。


たしかにそうかもしれないけど、お年寄りで嚥下状態が怪しい人たちがこぞってゆで卵食べてムセてしまわないかとちょっと気になります。
また、ごはんのお供のなかで、たんぱく質量の多いものベスト5を出していましたが、
卵、納豆、たらこ、じゃこ、かつお節の中で卵は最下位。
第1位はかつお節でした。


何で?
と思ってよ~くその表を見ると一律10gに含まれるたんぱく質量で計算されていました。
ここでおかしいと思うのは私だけでしょうか。
卵かけごはんや温泉卵を食べるとき、卵(約50g)を1/5個で食べるでしょうか?
納豆小1パック(約40g)を1/4だけ食べるでしょうか?
そして第1位のかつお節ですが、
10gといえば、小袋のかつお節パック(通常1~3g入り)なので2.5g入りのものだと4パック分、食べられますか?
毎朝、卵1個食べていた方が、この番組を観てかつお節に替えたら、たんぱく質の摂取量は減ってしまうのではないかと危惧します。通常1回に摂る量で示してほしいですよね。
そういえば、以前から「レタス3個分の食物繊維」とかで表されると「そんなに食べられない」と思いますが、なんで食物繊維の少ないレタスで表記するのか、納豆やきのこ、海藻類、果物の組み合わせや、雑穀米、もち麦などのほうが摂りやすいのではないか。乾燥わかめと生わかめだと乾燥わかめのほうが食物繊維は多いといった情報もありましたが、実際の可食量で考えるとほぼ同じだったり。



健康や栄養の話題は昔から情報番組でよく取り上げられているけれど、情報を鵜吞みにしてしまうと誤った情報を入れてしまうことになるのでよく考えて十分理解することが大切だと思いました。


選挙も同じですかね。


(2025年7月17日)

元ちゃんハウス 管理栄養士
任田和子