お盆休みを帰省先で過ごした人や観光客などらのUターンが続いていますが、けさ和歌山に台風7号が上陸したことで、予定を変更する人などの姿が見られるなどの影響がでている2023年8月15日の今日“たべまっし”日記を書いています。
大雨特別警報が出ている地域もあり、被害が最小限で済むことを祈るばかりです。
私もこの台風をよけながら帰省先の長野から金沢に帰ってきました。
今年は義母の新盆(あらぼん)でした。夫の実家には新盆という習慣があります。
亡くなって最初のお盆には、隣組(町内)の人たちや、親族、故人の友人などが故人のお宅に伺います。さらに夫の実家の地域では、この新盆を「生活改善方式」にて行います。主に佐久市、小諸市、南北佐久地域(軽井沢を除く)などで行われている、冠婚葬祭の負担を減らすための申し合わせの運動です。そのため、家の中には入らず縁側に置いてある焼香台でお焼香を済ませ、芳名帳に記帳して帰ります。宗派を超えて行われている習慣のようです。
そのため、家の前庭の窓のそばに祭壇をつくり、庭から直接お焼香ができるようにします。
庭の草刈りをしたり、窓の掃除をしたりお盆前に念入りに掃除をしました。掃除の合間に新しく小諸高原美術館の隣にできたカフェ休憩。正面には八ヶ岳や小諸市内を一望できます。
左手には浅間山が見えるはずが、雲で山頂は見えず。高原の風はさわやかでした。また、美術館では昆虫写真家の海野和夫氏の写真展が開催されていました。彼のアトリエが小諸市にあることから、毎年開催されています。素晴らしい写真の数々でした。
私が生まれ育った金沢のお盆(我が家の実家は浄土真宗ですが)このような新盆(あらぼん)の風習はありません。浄土真宗では、親鸞聖人の教えをもって生をまっとうした死者は即仏成仏するという考え方となっており、浄土真宗のご先祖様は、お盆にこの世に戻ることは無いとされていることから、追善供養という概念が存在しないようです。
そして、金沢は新暦の7月15日をお盆としており、この日前後にお墓参りをします。金沢のお墓参りは何と言っても「キリコ」を持参して行くお墓参りです。最近は「板キリコ」が主流になりましたが、このキリコに名前を記るすことで、お参りに来たという証拠になり、お墓にお参りに行った際には誰が来たか、キリコに書かれている名前を確認します。そう考えると芳名帳と似ていますが、新盆だけではない毎年の慣例です。
金沢では7月になると、スーパーマーケットや、ホームセンターそして、コンビニでもこのキリコが買うことができます。いろいろな風習がありますね。
(2023年8月17日)
元ちゃんハウス 管理栄養士
櫻井千佳
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