管理栄養士の〝食べまっし〟 日記  〜その18〜

元ちゃんハウス管理栄養士櫻井千佳 任田和子 元ちゃんハウス日記

試作と試食と料理教室のあと

9月も半ばだと云うのにいつまでも暑いですよね~。まだまだ冷房or除湿は手放せません。お彼岸過ぎたら、さすがに涼しくなる???

管理栄養士は2ヶ月に1度の日記担当なのに2ヶ月経つのは、あっという間です。
2ヶ月に1度でも、日記のネタが尽きてしまっています。

それで今回は先日の元ちゃんハウス9月の料理教室のことを話題にしようと思います。料理教室の9月のテーマは防災食でした。9月は防災週間・防災の日があります。元ちゃんハウスでも防災食は4年ほど前の料理教室でパッククッキングをしたのですが、私にとってはそれ以来、久しぶりの防災食の料理教室でした。今年は元旦の能登半島地震以来、本当に防災について考える機会が多くなり、また、そのテーマでの料理教室の依頼も多くなったような気がします。

ところで、防災食非常食の違いはおわかりでしょうか。

防災食は長期保存が可能な食品であり、主に災害時に備えて備蓄されるもの。
非常食は災害時や緊急時に即座に食べることが出来るように設計されているもの。
  例えば、乾パン、アルファ米、インスタントラーメンやお菓子などが含まれます。

今月の防災食、何にしようかなとスタッフに話していたら、「防災食…ふう~ん。今月は美味しいものは期待しないほうがいいね」と(´;ω;`)ウッ…

そう、なぜか防災食は美味しいものではないような、仕方なく食べるもののようなイメージがありますよね。(私の偏見でしょうか…)

そう言われると「防災食って意外と美味しいね」という感想が聞きたい‼と、その気持ちだけでいろいろ検索してみました。ふと目に留まった『昔ながらのナポリタン』に惹かれ、いいんじゃないかと思い、家で試作してみると…。

こんなスパゲッティを食べたことがないと思うくらいコシがなく、美味しくない!散々の出来(;O;)早茹でスパゲッティがマズイのか?いろいろな太さの茹で時間の違う麺を試して作ってみたかったのですが、短期間に毎回、美味しくないスパゲッティを消費する自信もなく、今回は失敗しないだろう米から作るオムライスにしました。それも卵の茹で時間を短くしてとろとろオムライスを目指したのですが、試作では卵が固まらないうちに取り出してしまい、ケチャップライスのおにぎりの卵かけご飯的な?ものになってしまい、メインの試作で不安倍増。
「防災食ってやっぱり不味かった」という気持ちを払拭することが出来ないままでした。
いろいろな試作の中ではサラダや切干大根の和え物、蒸しパン等は食べられるものになりそうってことで当日になりました。

パッククッキングは1〜2人分ずつ作るのが、鉄則と思いつつ、2人分を1袋として大きな鍋に4袋ほど入れたためか、米がご飯になるまで予定より時間がかかってしまいましたが、なんとか参加者の方たちは各自で上手にオムライスを作ってくれ…。

初めて防災食を作ったけど楽しかった!

家でも孫と一緒に作ってみるわ!

バタバタした割には好評でホッとしました。食器にもラップをかけて使用したので片付けはラクでしたが、各自のポリ袋のゴミが意外に多く、防災食のゴミ問題についても考えるきっかけになりました。

(2024年9月19日)

管理栄養士 任田和子

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任田和子

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