理事長の〝ちゃべちゃべ〟 日記  〜その7〜

元ちゃんハウス日記
人は人の心の中で生き続けてそっと背中を押してくれる

9月17,18日は地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワークin名古屋2023に参加してきました。この大会は地域共生社会を創っていくための前提としてお互いの違いや多様性を認め合い、ともに暮らし、ともに癒し、ともに生きる社会を本気になって一緒に考えていくという壮大なコンセプトの2日間でした。

多種職の方の参加があり、夫からのつながりの方や、今の元ちゃんハウスを応援してくださる方など知っている方もたくさんいて、コロナ明けで、久しぶりの対面はテンションも上がりました。
私は2日目のスポンサードセミナーで
『医療では対応しきれない隙間を埋める~元ちゃんハウスの取り組み~』
の話をさせて頂きました。

大きな会場で緊張しているのに、会場には知っているお顔がたくさん!夫のシビアな闘病の時期を支えてくださった先生、亡くなった後、他県から駆けつけてくださった方や、今の元ちゃんハウス、そして、私個人を応援してくれる方たち・・・。他の会場ではもっと興味のあるセミナーが満載なのに・・・。そんな皆さんの顔を見て前理事長の話をしていると胸がいっぱいになって、話す言葉も飛んでしまいました。

皆さんが「我らが母さん⁈」と言って、私のことを心配して、応援に集まってくれていることが有難くて・・そして、
「こんな素敵な仲間がいるのに、何故夫がそこに居ないんだろう」
と悲しくもありました。夫のことを忘れないでいてくれるみんなの心の中に彼はまだ生きているんだなぁと感じることが出来ました。こんな幸せな気持ちになれるからまた、頑張れるんです。

実は9月29日は夫の誕生日でした。生きていれば65歳、高齢者の仲間入りです。

そんな日には、夫の高校の後輩という方が会報誌の取材に来てくれたり、「患者さん自身が自立的に医療に関わる考えることが大事と考えていて、勉強会に参加すると西村元一先生とご一緒になることが多くありました。」と金大附属病院の薬剤師さんが来てくれたり、極めつけが、がんとむきあう会のメンバーが結婚式を挙げたと、可愛い奥様を連れて報告に来てくれました。本当に偶然、たまたまその日に重なっただけなのですがびっくりしました。

遺された私の勝手な解釈なのですが、夫は今も元ちゃんハウスの現役のメンバーで、どうしたら人が繋がるか、どうしたら会が存続できるかを考えてくれているのだと思います

おめでたいことは一緒にお祝いしたかったのだと思います!

(2023年10月5日)

元ちゃんハウス西村詠子理事長

元ちゃんハウス 理事長
西村詠子

コメント

  1. 魚住玄通 より:

    多様性を認めながらつながる。多様性を認めながら共存する。 流行っていますね。
    モンスターペーシャントも多いかもしれませんが、逆に
    医療に期待するあるいや要求するものが 大きいということかもしれません。
    自由と平等など 相反する考え方、両方が成り立つはずもない考え方が いろんな面で出てきますね。 辛抱や寛容や説明や議論かもしれませんね。ご苦労さまです。
    私は実をいうと絆という言葉は好きではなく、孤独が好きです。世の中にはそんな人間もいます。 

    • 西村詠子 より:

      魚住様 いつも応援ありがとうございます。コメントもありがとうございます。本当に人さまざま、おひとりおひとり違いますね。またいろいろご指導ください。