ピアサポーターの〝りくつな〟 日記  〜その8〜

元ちゃんハウスピアサポーターの〝りくつな〟 日記 元ちゃんハウス日記
「年齢」って何?

先日、シフトを代わってもらい久しぶりの旅に出かけてきました。
そこで出会った80歳の女性がとっても素敵だったので、少し触れてみようと思います。

ほとんどが60代の夫婦連れのツアーにおひとりで参加されていたのですが、外国なら60ヵ国は行って来たわよ、とさりげなく話すその方の雰囲気が私だけでなく皆さんの興味をそそるらしく、旅の間、しょっちゅう誰かとお話している様子でした。数年前に亡くなったご主人の闘病中も旅行には出かけていたらしいのですが、その時期が近づくとご主人自ら、
「じゃあ僕はショートステイを予約しとけばいいんだね!」
と言って、旅の前日から帰る翌日までを過ごしてくれたので、とても有難かったそうです。
そのエピソードだけでもご夫婦の関係性が想像できて暖かい気分になりました。

若い時からキャリアウーマンとして働き、転勤族のご主人と一緒に行く先々でもそれなりに働いたとおっしゃり、お洒落で、お化粧もきちんとしてお酒はほどほど、間食はしない。移動のバスの中ではタブレットを取り出し、麻雀ゲームや電子書籍で本を読んでいるのを横目でチェックさせてもらいました。どこから見ても「おばあちゃん」雰囲気は、まるでなしです。
そういう歳の取り方は私の最も憧れとすることころでしたが、目の当たりにしたことで、
すでに無理―!!
と判明し、逆にスッキリしました。

その開き直りの旅から帰った最初の日曜お昼のTV「NHKのど自慢」が流れてきて…。
ウクレレ部で演奏する曲を選ぶのに “素人がやっても上手く聞こえそうな曲はないか…” という安直な目的で参考にさせてもらっている番組です。
中学生から高齢者まで幅広い年代の20組が出演して歌うのですが、大抵はその中の一組が超高齢者で「お上手でしたが残念でしたねー!」という風な流れになっています。
ところが、この日は80代が二組、92歳が一人出てこられ、しかもその内のおひとりは合格の鐘まで鳴らしていました。どなたも滑舌よろしく踊りながら歌っていたりして、とても若々しいのです。

そういえば…今年の春、初めて元ちゃんハウスに来られた方で90歳の方がいらっしゃいました。
「男性も身だしなみは大切でしょ?」
とチャーミングに話されるその佇まいが、色合いも足取りも軽やかで本当に驚かされました。
元ちゃんハウスに来られた方にはアンケートをお願いしているのですが、年齢の欄に「90歳代」が無かったので慌てて追加したのでよく覚えています。


そして私も近々、前期高齢者の仲間入りをするらしく、手続き書類が届くたびに寂しく感じているのですが、元気でおしゃれな超後期高齢者をお手本に見習わないといけないかも~と自覚を新たにしているこの頃です。

(2023年11月9日)


元ちゃんハウス米森直子ピアサポーター

元ちゃんハウス ピアサポーター
米森直子

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