私は3月になるといつも思い出すことがあります。
コロナ前、元ちゃんハウスの前身のくでんにあった櫻井家のお雛さまを見せて頂いたときのことですが、櫻井家では祖母、母、本人の三代分のお雛さまが飾られていました。その時は美味しいちらし寿司などを頂きながら、久しぶりの雛まつりを目でも口でも味わいました。今年は年始めの能登半島地震でお雛さまを愛でることもなく、もう3月も半ば過ぎてしまいましたが、来年こそはコロナ前の風景がどこでもみられるといいなと願っています。ちなみに石川県のひなまつりは旧暦の3月3日(4月3日)まで飾られていることが多いです。
で、私のお雛さまといえば、長い間、実家の蔵に眠ったまま・・・
実家を離れて18年余り。実家には7段飾りのひな人形があるのですが、さすがに現在の住まいに飾るには大きすぎてずっとお蔵入りしています。いつかは断捨離しないといけないと思いつつも、後回しにしていました。ゴミ出しには忍びなく、人形供養してくれるところを探し始めたのですが、実はひな人形だけでないことに気がつきました。そうなんです。私は実家の片付けからしなくてはいけなかったのです。この歳になるともう、いい加減にやらないと…ですね(汗)
現在、実家には私の甥の家族に住んでもらっているので片付けするために日程をあわせてもらって出かけました。実家の蔵に入ると、18年前と変わらない風景が…
実家を出る前にも片付けようとはしたのですが、膨大な荷物を見るだけで心臓がバクバクして絶対ムリ~と思ってました。どちらかというと仕事にかこつけて見て見ぬふりをしていたと言った方がいいくらいです。
でも、いつかはやらなくてはいけないこと。今、もし私がいなくなったら、まるっとゴミを片付けてもらうための資金を甥に残していかなくちゃいけないんだなぁ。いくらくらいかかるのかなぁなんてぼんやりとは考えていました。しかし、今回は、義姉と甥たちも片付けを手伝ってくれて半分いや1/3は処分できたでしょうか。やはり、
「仕事は多勢旨いものは小勢」
とはよく言ったものです。協力してくれる人がいることに感謝しなければと思います。今日、ようやくお雛さまの箱にたどり着きました。(たどり着いただけでまだ、一体もお目にかかってはいないのですが)
ひな人形は子供の健やかな成長を願って飾る両親の願いが込められているもので、これを飾ることで厄を祓うものであることを考えると、感謝を込めて供養できればと思います。 そしてまだまだ続く蔵の片付けですが、今の住まいも併せて断捨離していかないとなぁと思う今日この頃です。
(2024年3月21日)
元ちゃんハウス 管理栄養士
任田和子
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