管理栄養士の〝食べまっし〟 日記  〜その36〜

元ちゃんハウス管理栄養士櫻井千佳 任田和子 元ちゃんハウス日記

「箱根か河口湖か、富士山を愛でる旅」

金沢はまだ、冷たい風が吹く日もありますが、桜の開花予想もちらほら出てくるような季節になってきました。今年はスギ花粉も多いようで花粉症の人には厳しい季節なのかも知れませんね。
そういう私も今年はクシャミがよく出ます。

河津桜が満開になっているとニュースで話題になった頃、ちょうど2泊3日で知人から富士山&温泉ツアーに誘われていて、少し足を延ばして満開の河津桜も観に行こうということになり、予定より早く出発したのですが・・・

河津桜の名所まで行かなくても、道中あちこちで色んな花が咲き、夏みかんや八朔、金柑などがたわわになっているのを見ると、やはり日本海側との違いを感じてわくわくします。




しかし、欲張って向かった名所の桜はすでに散り始めていて、帰りは大渋滞。箱根の宿に着く頃には、あたりはもう真っ暗になってしまいました。

実は私、箱根のロープウェイで大涌谷に向かうときに見る富士山が大好きで、あの感動を知人にも感じてもらおうと思っていたのですが、知人は河口湖近くのホテルに泊まることが多く、「河口湖から見る富士山が一番」と言い切っていました。次の宿泊先の河口湖に早く行こうと言う知人を大涌谷へ。

ぐんぐんと高度を上げ、大涌谷の駐車場に車を停めた瞬間、目の前に飛び込んできた富士山を見た知人は、

うわあ、すごい!こんなに近くに、こんなに力強く見えるなんて!

知人は言葉を失うほど感動し、その圧倒的な迫力に釘付けになっていました。その弾けるような笑顔を見て、私まで初めてこの景色に出会った時の高揚感が蘇り、嬉しくなりました。

そのあと訪れた河口湖の穏やかな「静」の美しさももちろん素敵ですが、大涌谷のエネルギーに満ちた「動」の富士山は、やはり唯一無二の迫力。私自身、改めて「やっぱり箱根からの富士山が一番!」と確信した瞬間でもありました。

今回の旅で一番印象に残ったのは、実は目当ての桜よりも、知人の驚く顔や、道中でふと目にした名もなき風景でした。生垣にたわわに実る夏みかんや、石垣の隙間に咲く野の花。
日本海側の冬景色から、太平洋側の何気ない「日常の春」が何より贅沢に感じられました。

金沢に戻ると、まだ空気はピリッと冷たく、あの南国の暖かさが夢だったかのように感じます。

そんな金沢の桜も、もうすぐ。
鼻をムズムズさせながらも、今度は地元で迎える本番の春を心待ちにしています。

(2025年3月19日)

管理栄養士 任田和子

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