理事長の〝ちゃべちゃべ〟 日記  〜その38〜

元ちゃんハウス日記
遺族、がん患者家族のケアをすすめます

お知らせしておりますように、「もくれんプラス」が始まります。

上記チラシをタップしていただきますと、申し込みフォームに移行します。

昨年度までは、がん患者さんやご家族が「一歩前へ」と進むため場をつくってきました。元ちゃんハウスは、患者さんやご家族だけでなく、遺族の方にとっての居場所でもあります。私自身も遺族の一人です。その中で、遺族への支援は、患者さんへの支援と同じ形ではないし、まだまだ足りないし、私たちももっと学ばないといけないと思っていました。

当事者同士のピアサポーターの養成や学びは行政でも行っていますが、患者さんのピアサポートと、遺族のピアサポートは同じでよいのだろうか・・という思いもありました。実際に、遺族の立場でピアサポート活動されている方の中にはどこか気を遣いすぎてしまったり、言葉を選びすぎてしまったりすることがあります。

また、遺族側としても「同じ経験をした人にしか分かってもらえない」――そんな気持ちも、きっと自然なものだと思います。だからこそ、遺族の方のためのピアサポートの学びが、これから必要になっていくと感じています。

これまで続けてきた「もくれんの会」は、安心して語り合える大切な場です。そのうえで、もう一歩だけ前へ進む力も、一緒に育んでいけたらと思っています。

遺族同士がつながり、新しく遺族になられた方にそっと手を差し伸べたり、仲間と一緒に何かを始めてみたり。おしゃべりだけで終わらない、小さな一歩を積み重ねていけたら――そんな願いを込めています。

今回対がん協会の助成をいただき、このプログラムをスタートすることができました。3か年計画のプログラムです。今年は、これまでのご縁の中で出会ってきた先生方にお話をお願いしています。「この先生のお話をぜひ聞きたい」と思っていた方々ばかりで、この10名の先生方にお話しいただけることは、私にとって本当に夢のようなことです。これまでのつながりに、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。

この「もくれんぷらす」2回目以降はご遺族、ご家族、趣旨に賛同して一緒に活動してくださる専門職対象プログラムです。”がん患者のご家族“と言っても、その状況はさまざまです。治療して回復、治癒を目指している段階の方、緩解された方のご家族もいらっしゃいますし、希望するような経過が望めず、治療の選択が限られ、これからの時間を大切に過ごそうとされている方のご家族もいらっしゃいます。そのご家族のケアもまた、それぞれに異なるものです。

私もそうでしたが、大切な方との別れを見据えながら今を大切に過ごすご家族、そして大切な方を亡くされた遺族の方・・それぞれの立場に違いはあっても、「自分の心を大切にしたい」「誰かとともに学びたい」「もしも・・の時に備えて学びたい」という思いは共通しているのではないでしょうか。そうした方々と一緒に学び合える場をつくっていきたいと考えています。

決して軽いテーマではありませんが、「自分の心を大切にケアすること」を第一の目的に、向き合い方や具体的な方法を学び、それをやがて誰かの力へとつなげていく――そんな場を目指していきます。どうぞご一緒ください。しんどくなったらいつでも休んでもいいし、やめてもいいのです!

そしてもう一つ、現在元ちゃんハウスでは10周年に向けた企画を進めています。

年度末にお送りした郵送物の中に、返信はがきを同封させていただきました。『これからの元ちゃんハウスへ』と『西村元一(前理事長)を偲んで』の一言メッセージをお願いしております。

夫が亡くなって、今月末で丸9年になります。元気だった頃からご存じの方、病気をきっかけに出会ってくださった方、それぞれの形で関わってくださった皆さまに、言葉を寄せていただけたらと思っています。

すでにお返事をいただき、ひとつひとつ大切に読ませていただいています。元ちゃんハウスへの応援メッセージや言葉に触れるたびに、力をいただき、「また頑張ろう」と思わせてもらっています。夫のことを覚えていてくださることが、本当にありがたく、心の支えになっています

締切は5月末としておりますが、遅れても大丈夫ですので、よろしければぜひお声をお寄せください。ハガキが届かない人でも、メールやSNSや私個人へのメッセージでも良いのでお声をお寄せください。 10周年の企画でお披露目したいです。

私も一言、書いてみようと思っています。


皆さまからのお返事を、心よりお待ちしております。

(2026年5月7日)

元ちゃんハウス西村詠子理事長

元ちゃんハウス 理事長
西村詠子